
「ボクらの時代」“届く想い 届かない想い”
出演:ARATA(俳優) 寺島しのぶ(女優) 若松孝二(映画監督)
フジテレビ 8月29日放送 より

〜映画「キャタピラー」の出演依頼で〜
(寺島しのぶさんに)一人で来て欲しいっていうのと、メイクもしませんよ、と言ったら「監督!これはノーメイクでいきましょう」と本人が言ってくれ、ああ上手くいったなと心の中でね・・・
メイクをしちゃうと、皮膚の演技が出来ないんですよ。
〜放置死事件や子供へのDVなどの話のなかで〜
女性は聖母・観音菩薩だと思っているからね。
この歳でも、おふくろや女性を拝みたくなる。
若松孝二(映画監督)
〜映画「赤目四十八瀧心中未遂」「ヴァイブレータ」で、数々の賞を獲得〜
賞って残酷だなと思って・・・
それ以上のものって出来るだろうか、それ以上のものに巡り合えるだろうかとか、いろいろ考えて・・・
いろいろ台本をもらっても、モチベーションが上がらない。
10年ぐらい休んで、フランスで暮らそうかと決断した後ぐらいの企画が「キャタピラー」だったんです。
〜フランス人の夫とその娘と暮らして〜
生まれた時点で、個人の人間として扱うっていうか、その放り出しかたって、うわぁ無責任だなあと思うんだけど、でも熱いものは熱いものを触らないと熱いとわからないし、親がそれ熱いよと言うことはフランスには無いんですね。
寺島しのぶ(女優)
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〜俳優を休業したこと〜
もともと役者を目指してこの世界に突っ込んできたわけではなく、自分の中では、役者ってものがわかんないままこの映画界に参加させてもらって・・・
何作目かでちょっと大きな映画をやってみて、それは宣伝の部分だったりとか、いろんな意味で大きくて・・・
そのときに何かわかんない、自分の中で不純なものがチラチラ見え隠れしたときに、ちょっと疲れちゃったのか、3年くらいストンとこう受けつけなくなっちゃって・・・
で、結局自分は続けたいのかと思ったときに、続けたかった・・・
続けるということは役者をやるってことだから、役者に向き合っていかなければと思って・・・
〜2幼児放置死事件について〜
母親にトラウマや育児ノイローゼなどがあったにしても、それがそういうところに直結するっていうことは、何か己の弱さ以外無いっていうか・・・
トラウマやノイローゼだったからという理由にもならないし・・・
それに、周りの人たち、親戚の人とか友だちとか、何で一言言えなかったんだろう、気づいてあげられなかったんだろう、そういう世の中の風潮っていうものも悲しい事件だったなあ、と・・・。
ARATA(俳優)

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岩松孝二監督、現在74歳。
26歳で監督デビューして以来、資金作りなど大きなリスクを背負いながらも、今も自由に映画作りをしているようです。
寺島しのぶさん、梨園に生まれた女性であること、そして偉大な母親・富司純子(元・藤純子)との葛藤などを越えて、ベルリン国際映画祭での最優秀女優賞受賞など、今乗りに乗っている女優さんですね。
そして、ARATAさん、土曜ドラマ「リミット -刑事の現場2-」(2009年・NHK)や「チェイス〜国税査察官〜」などで強烈な個性を見せてくれています。
個人的に、今一押しの俳優さんです。

鼎談の内容は、こちらでどうぞ。
疲れたら休め・・・〜「ボクらの時代」ARATAさん&寺島しのぶさん&若松孝二監督
映画作りのこと、俳優(女優)を続けること、親子のこと、夫婦のこと、そして、最近の子供が巻き込まれる事件のこと・・・
サブタイトルの“届く想い 届かない想い”とは、どの話を指しているのでしょうね。
