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2013.05.23

辞書は、鏡 「舟を編む」三浦しをん著

 


たくさんの言葉を、可能なかぎり正確に集めることは、歪みの少ない鏡を手に入れることだ。

歪みが少なければ少ないほど、そこに心を映して相手に差しだしたとき、気持ちや考えが深くはっきりと伝わる。


言葉の持つ力。傷つけるためではなく、だれかを守り、だれかに伝え、だれかとつながりあうための力に自覚的になってから、自分の心を探り、周囲のひとの気持ちや考えを注意深く汲み取ろうとするようになった。

 

                                                     三浦しをん著「舟を編む」より

 

 


舟を編む [三浦しをん]

 

 

三浦しをんさんの「舟を編む」を読みました。
松田龍平さん主演で映画化されたことを知ったからですが・・・。
松田さんが、辞書作りに取り組む、朴訥で真面目(役名が馬締光也)、ちょっと浮世離れした青年という、これまでのイメージとはまったく違う役とのことで、俄然興味を持ちました。


本屋さんで待ちあわせ [三浦しをん]
   

 

 

 

主人公の馬締を中心にして、辞書“大渡海”を作り上げていくストーリー・・・。
15年という年月をかけての気の遠くなる作業には、彼とその周囲の人たちとの言葉に書ける情熱が溢れています。
長い間には、辞書作り中止の危機が何度かあり、大切な仲間(言語学者)を失ったりもします。

馬締の不器用な恋愛、そして結婚も・・・。

完成しても、まだその先が待っていて終わることのない作業ですが、変わらない彼らの情熱には羨ましさを感じました。

 

上の言葉は、辞書作り13年目に異動してきた岸辺みどりの言葉になります。
望んできたわけではない、まして辞書作りなど初めての岸辺には、始めは戸惑うことばかりでした。
馬締という人間、彼の辞書作りの姿勢を理解できるまでにも時間を必要としました。
そして、いつのまにか編集部の一員として情熱を持っていく岸辺・・・。
馬締を見つめ、一緒に辞書作りに取り組んで、彼女が得た思いが上の言葉でした。

 

最初は松田龍平さん目的で読み始めた本ですから、彼に置き換えてサクサク読むことができました。
でも、読み進めていくうちに、馬締の魅力、辞書に取り上げられる言葉の一つ一つの奥深さに夢中になりましたね。
映画にも行きたいですけど・・・。

 

よろしかったら、こちらもどうぞ。

   ⇒ 疲れたら休め・・・〜「舟を編む」三浦しをん著

 

 


映画『舟を編む』オリジナル・サウンドトラック

 

松田龍平 [松田龍平]
   






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