美しいっていうのと、悲しいっていうのは同じ言葉だね。
NHK「ドキュメント72時間」
“札幌 聖夜のバスターミナル” より
NHKの「ドキュメント72時間」を欠かさず観ています。
人々の人生のほんの一瞬に出会え、毎回必ずといっていいほど、印象的な人や言葉に巡り会えますね。
上の言葉は、1月22日放送分に登場した、50代の男性のもの。
彼は、40代でくも膜下出血のために、左側が見えない障害者となりました。
かつてはアートディレクターという華やかな経歴を持ち、見えているものが違っていた頃と、病気ですべてを失くしてしまってからの今と・・・。
川べりの家[松崎ナオ] *番組テーマ曲
今、カメラを再開し、夕張のシューパロ湖の初日の出を撮りたいと語っています。
人が減り続ける北海道の小さな町の、やさしい色に包まれた炭鉱のやぐらとか、美しい色にくるんでやりたい。
やさしく降る雪など、うそでもいいから、柔らかく撮りたいと・・・。
確実に、今彼に見える景色は悲しくて美しいのだろう、と思えましたね。
番組の中の彼の部分と、そのほかに登場する人々の内容は、下記の記事でどうぞ。
疲れたら休め・・・〜NHK「ドキュメント72時間」“札幌 聖夜のバスターミナル”
NHK DVD::にっぽん縦断 こころ旅 2012
春の旅セレクション 青森・北海道
[火野正平]