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2016.07.24

「日曜美術館」シーボルトが残した言葉



        美しい平和の国へゆく

 

                                               シーボルト(ドイツの医師・博物学者)

 

 

 

 

 

日曜日の朝、「日曜美術館」(NHKEテレ)を観るようになりました。
美術関係が苦手なのに、その静けさにハマり始めています。

今朝のテーマは、“シーボルト 幻の日本博物館”。
シーボルトは、27歳で来日。

シーボルト事件後に帰国したものの、30年後日本開国時に再来日、そのとき63歳。
日本の多様な文化に惹かれて、多くの所蔵品を残していたんですね。

あじさいにオタクサと名をつけたのは、結婚したお滝さんの名から、というエピソードは知っていました。

日本博物館を計画していたものの、その途中で亡くなったとか。
近年、その所蔵品の整理ができて、現在は日本で巡回しているようです。

 

「シーボルトの日本博物館」が全国巡回-所蔵コレクションから漆工や花鳥図の衝立など



 


 

番組では、漆器や絵など一部の紹介がありました。
特に興味深かったのは、109人の江戸の人を描いた絵(川原慶賀)でしたね。
様々な職業、様々な女性像、最後が黒装束で数枚の着物を掲げた泥棒の絵だったのが何とも面白かったです。

 

 


 

 

今朝、何となくぼんやり観ていた番組の最後に、シーボルトが死の間際につぶやいたという言葉が紹介されました。
それが “美しい平和の国へゆく” でした。
不思議なくらい、自分の中にコトリと入った言葉でしたね。

最近は来日する外国人が多く、テレビ番組も日本礼讃する内容のものが多いですね。
最初のうちは、どこか嬉しかったものです。
褒められたら悪い気持ちはしないものですし・・・。
でも、よくよく考えたら、好意を持っているから来日するのだし、語ってくれるのですよね。

それに、あちこちでテロが起きていて、とても平和な世界とは言えない、暗澹たる思いにさせられるニュースばかり・・・。
そんなときだからこそ、シーボルトの言葉が響いてきたのかもしれません。
シーボルトが愛したままの日本でいてほしいと思いますね。

 

 

 

よみがえれ! シーボルトの日本博物館
よみがえれ! シーボルトの日本博物館 


シーボルト『日本』(図録 第1巻) [フィリップ・フランツ・ヴァン・ジーボルト]




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