スポンサーリンク


2017.04.08

ちょうどいい場所 ドラマ「カルテット」より

 



ひとりひとり、ちょうどいい場所ってあるんだと思います。

 

                                     TBS火曜ドラマ「カルテット」第8話 より

 

ドラマ「カルテット」(TBS系)は、終わってみれば、視聴者にも玄人筋にもかなり評価が高かった作品のようです。
なぜか視聴率的には振るわなかったようですが・・・。


出演者は、松たか子さん、松田龍平さん、満島ひかりさん、高橋一生さん。
人気も実力もある、完全に次の時代を背負っていくに違いない俳優さんたちですね。 彼らが演じるのは、人生にも演奏者としてもどこか落ちこぼれ気味の4人で、軽井沢を舞台に物語を繰り広げます。

評判を聞いて観たのは半ば過ぎからなので、いまひとつ全体を語れないのですが、他のドラマと違う魅力のいったんはわかりました。
4人それぞれが秘密を抱えているらしいのですが、会話には生々しさが感じられず、不思議な面白さがありましたね。




 

 

満島さんは松田さんを、松田さんは松さんを、それぞれに片思いの関係にあるらしい。
第8話では、満島さんの計らいで、松さんと松田さんが演奏会に出かけます。
その帰りに、4人がいつも演奏しているライブレストランで食事をします。

ステージを眺めながら、
“ずっとここでいいかなって、気がします。
それでは向上心が無さ過ぎるかな”

と、松さん。
“みんながみんな、向上心を持つ必要ないと思います。

みんながみんな、お金持ちを目指しているわけじゃないし、
みんながみんな、競争しているわけじゃないし、

ひとりひとり、ちょうどいい場所ってあるんだと思います”

と、答える松田さん。

このドラマは、セリフの面白さが魅力のひとつのようでしたから、印象的なセリフはもっとたくさんあったのだろうと思います。
個人的には、なぜかこのセリフが印象に残りましたね。

S(好きです) A(ありがとう) J(冗談です) は、面白かったです。
即座に振られたわけですね。

この後に、松さんが別人になりすましていた事実、もしかして殺人も?という衝撃的な過去が明らかになっていきます。




話は前後しますが、松さんの失踪した夫役で宮藤官九郎さんが登場しました。
家庭を作りたかった松さんと、恋人同士のようでいたかった宮藤さんの、気持ちのすれ違いが切なかったですね。
結局、犯罪を犯していた夫は自首し、二人は離婚をしましたが・・・。
1話がほとんど彼ら二人のシーンになっていて、しみじみとしてよかったですね。

ドラマ自体は、空白の時間はあるものの、かなり曖昧な空気のままで、以前と同じような4人の生活が続いていきます。

この結末に賛否両論があるようですが、個人的には好きですね。

 

 





スポンサーリンク


アンチエイジング
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。