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2015.01.08

映画について 淀川長治さんの言葉など

 

 

 

昨年末、テレビのCMに淀川長治さんが頻繁に出ていましたね。
といっても、淀川さんは亡くなっていますから、CGでの登場でしたが・・・。
何とも複雑な想いで、CMを眺めていました。 


淀川さんの、映画に対する膨大な知識と溢れるような愛情はどこへ行ってしまったのでしょうね。
そういう私も、映画館に足を運ばなくなって、ずいぶん時間が経ってしまいました。
関連書なども読む機会もなく・・・。

珍しく思い立って、古いメモ帳を読み返し、淀川さんの言葉など、映画に関するコメントをピックアップしてみました。


 


淀川長治 独演会(ワンマントーク)素晴しき哉、映画

 

 

一日一本、映画を観なさい。

愛にあふれた、明るくて温かい映画を観なさい。

孤独な人は欲が深いんです。

人に与えることをしないで、人にもらうことばっかり考えてる。
欲張りだから、孤独なんですよ。

明るくなって、人を愛せば、孤独じゃなくなりますよ。

 

                                               淀川長治「週刊文春“悩ましき哉!人生”」

 

 

みなさんにね、映画を一週間に2本は少なくとも観てもらいたいのね。

どんなに後に、これが役に立つか、映画を観ることが・・・。

映画を観ることで、どんなに人間、成長するか・・・。

ということで、映画を絶対若い人に観てもらいたいと思います。

これは、決して娯楽ではありません。

人間の勉強ですから、映画をごらんなさい。

 

                                               淀川長治   1996.2.16.

                                         「驚きももの木20世紀“淀川長治さんの遺言”」

 

 


淀川長治のシネマトーク(上)
淀川長治のシネマトーク(下)

 

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2014.04.24

人間の素顔を伝える、石井裕也監督「おはよう日本」

〜映画作りの信条〜

真っ直ぐ見たいな、っていう思いはあります。

人とか、世界を・・・。

 

 

〜キーワードは?〜

友情とか愛とか、恥ずかしいんですけど、でも僕らにとって本当に重要なものってそこなんですよね、きっと。

でも、愛ってすばらしいよねって、ここで僕が言ったところで、誰にも伝わらないわけで、本当かよって思うようなことを、いかにして描いていくかが映画だと思うんです。

 

〜鬱屈していた10代に〜

誰も信用できないと思ったときに、チャップリンの描く人たちっていうか、チャップリンの目線は本当なんじゃないかな、という思いはあったんですね。

時には、醜くもあったりするんですけど、なんか憎めないというか。

 

〜長年のテーマは“家族”。「ぼくたちの家族」公開に〜

人生って不完全なもので、一人一人がそれが4〜5人寄り添ったら、さらに不完全になるっていうか。
欠陥だらけになるっていうのは、もはや当然の話で、完全無欠な家族なんていうのはあり得なくて・・・、

でも、(家族の)意味とか理由とか理屈みたいなものをどんどん排除していったら、家族とか人間の素顔みたいなものが見えてきて・・・、
それって、案外素敵だなっていう感覚に僕はなったし、素敵だなって思ってもらえるんじゃないかと期待はしています。

 

                                                                        石井裕也(映画監督)

 

 

 


舟を編む [松田龍平]

 

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2014.02.10

納得して生きる 「鍵泥棒のメソッド」


全部納得して生きてるやつなんていないよ


                                       映画「鍵泥棒のメソッド」より

 

 



鍵泥棒のメソッド [堺雅人]

 

 

最近テレビ放映された「鍵泥棒のメソッド」(2012年)は、堺雅人さん、香川照之さん、そして広末涼子さんと、何とも素敵な組み合わせの作品でした。
録画ですが、惹き込まれて観ていただけに途中で切れていたのが残念で、DVDレンタルをしてきました。

堺さんが「ゴールデンスランバー」を思わせる巻き込まれ役で軽快な動きを見せ、広末さんは良い大人なのにちょっとピュアなキャリアウーマン役を演じています。
そして、香川さんは殺し屋?。
一見まったく違った人生を歩いている3人(実は、そんなに違ってもいない)がいつのまにか関わり合うことになって・・・。

 


半沢直樹-ディレクターズカット版ーDVD-BOX [堺雅人]

 

 

 

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2012.09.22

健さん、語る 「プロフェッショナル 仕事の流儀」



何色でも出来ますっ、というカメレオンは真の役者にはなれないんだよね。

 

〜気持ちは、映る〜

映画俳優って、一番大事なところは感受性のところだけだろうな、と思いますね。

 

自分の中で感じられないことって、出来ないよね。

心の話だからね。

やっぱり自然によぎっていくものじゃないとね。
よぎらないんだけどよぎっているように見せるっていうのが、お芝居なのかもしれないけど、映画は違うっていう気がするね。

映画はやっぱりそうじゃない、本当によぎらないと・・・。
僕は、だから、同じことは何回もやれって言われたら絶対出来ないよね。

たぶん、最高のものは一回だって黒澤監督でもおっしゃってたって言うから、僕も絶対そうだと思いますね。

 

〜撮影現場のスタッフ〜

なるべく居て、見ていたいですね。

鳥肌が立つ思いのときありますよ。

スタッフの、僕は“狂気の集団”って言ったけど、本当にあの人たちの努力ですよね。

一番やっている人たちが、一番お金をもらっていない人たちなんだよね。

おかしいけど・・・

反省しますよね。

 



高倉健Blu-ray COLLECTION BOX

 

 

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2011.05.18

映画「小説家を見つけたら」から学ぶこと



自分のために書く文章は―

人に見せるための文章に優る


第一稿は―

ハートで書く

リライトには頭を使う

文章を書く時は―

考えずに

書くこと


先立った者の安らぎが―

後に続く者の不安を鎮めることはない

 

                                                       映画「小説家を見つけたら」より

 

 

 

小説家を見つけたら

 

 

被災地ですが、大きな被害を受けた方には申し訳ないほど、平穏に暮らせているのです。

 

それでも、余震が治まることは無く、気持ちがどこか休まらない日が続いています。


そういうこともあって、久しぶりに映画のビデオ(DVDではありません)を引っ張り出して観てみました。

 

 

選んだのは、ショーン・コネリー主演の「小説家を見つけたら」(2000年・アメリカ映画)。

 

40年前に一作だけを残して消えた小説家と、文才に恵まれた黒人の高校生・・・

 

偶然に知り合った二人の交流を通して、才能を開花していく若者と、教え導くことで自身を解放して、新に旅立つ小説家が描かれています。

 

 

監督は、ガス・ヴァン・サント
 

ずっと気になり続けているのに、これまで一度も作品を観たことがありませんでした。

 

 

グッド・ウィル・ハンティング [DVD]
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ガス・ヴァン・サント コンプリートDVD-BOX
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