昨年末、テレビのCMに淀川長治さんが頻繁に出ていましたね。
といっても、淀川さんは亡くなっていますから、CGでの登場でしたが・・・。
何とも複雑な想いで、CMを眺めていました。
淀川さんの、映画に対する膨大な知識と溢れるような愛情はどこへ行ってしまったのでしょうね。
そういう私も、映画館に足を運ばなくなって、ずいぶん時間が経ってしまいました。
関連書なども読む機会もなく・・・。
珍しく思い立って、古いメモ帳を読み返し、淀川さんの言葉など、映画に関するコメントをピックアップしてみました。
淀川長治 独演会(ワンマントーク)素晴しき哉、映画
一日一本、映画を観なさい。
愛にあふれた、明るくて温かい映画を観なさい。
孤独な人は欲が深いんです。
人に与えることをしないで、人にもらうことばっかり考えてる。
欲張りだから、孤独なんですよ。
明るくなって、人を愛せば、孤独じゃなくなりますよ。
淀川長治「週刊文春“悩ましき哉!人生”」
みなさんにね、映画を一週間に2本は少なくとも観てもらいたいのね。
どんなに後に、これが役に立つか、映画を観ることが・・・。
映画を観ることで、どんなに人間、成長するか・・・。
ということで、映画を絶対若い人に観てもらいたいと思います。
これは、決して娯楽ではありません。
人間の勉強ですから、映画をごらんなさい。
淀川長治 1996.2.16.
「驚きももの木20世紀“淀川長治さんの遺言”」
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