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2009.06.09

薬師丸ひろ子さんを見つめてきた「Wの悲劇」

自分の人生ちゃんと生きてなくちゃ、舞台の上のどんな役もちゃんと生きられない

自分を見つめているもう一人の自分が厄介だけれど、でも付き合っていくわ

もう一人の自分が泣いちゃいけないって、ここは笑った方がいいって・・・

                                                                                         映画「Wの悲劇」より

 


Wの悲劇」(1984年)で、薬師丸ひろ子さんが演じた、舞台女優を目指すヒロインのセリフです。

大物女優のスキャンダルを引き受けても有名になりたいと願うヒロインが、大きな挫折を乗り越えて、もう一度女優としてやり直すことを決めて、前を向いて笑顔で恋人(世良公則)の前を去ろうとするラストシーン。

やりなおそうという恋人に甘えてしまいそうな、中途半端な自分が許せない。

それをわかって見送る恋人は、去っていく彼女の背中に拍手を送ります。

振り返って、万感の思いでワンピースのスカートを広げて、舞台上のようにひざまずく格好をするヒロイン。

薬師丸さんの泣き笑いの表情がストップモーションとなって・・・ 

  <<薬師丸ひろ子/Wの悲劇

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2009.04.09

日々の生活に 吉永小百合さん


・迷った時は、やめた方がいいですよ

                                                                吉永小百合(女優)


これは、吉永小百合さんが出演した「いつでも夢をー小百合が演じた女たち」(NHK 1995.12.31.)という番組内で語った言葉です。
どういうインタビューに答えたのかは覚えていないのですが・・・。
意外に男っぽくて、決断力のある人のように感じました。
日々の生活の中で、よく思い出す言葉です。

吉永さんとは同世代ですから、デビューの頃から知っています。
そのわりにはあまり作品を観ていません。
ちょっと調べてみましたが、当時は洋画ばかり観ていたとはいえ、あまりの少なさに驚いてしまいました。
何とか観ていた「若い人」(1962年)と「青い山脈」(1963年)は、なぜかリメイクされたものでしたね。
それに、だいぶ後の市川崑監督作品の「おはん」(1984年)ぐらいでした。
後は、テレビの情報で流されるシーンなどで、その映画を観たつもりになっていました。



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2009.04.08

演技のこと、生きること 緒形拳さん


・重いテーマを軽くやるんですね
 そこんとこが芸っていうもんだと思うんですけど・・・

                                                                                         緒形拳(俳優)

・老いるってことは病(やまい)るってことと同じ
 だけど、それは闘うんではなくて 猫とつきあうように、
 老いに静かに寄り添ってやるもんだと思うんだよね。
 頑張らなくてもいい、寄り添っていけば、力まずに
 それも自分だという風に生きていくと、ずっと楽になる。
 そんなこと思ったのがつい3、4日まえなんだよ。

                                                                                緒形拳「猫びより」より

・もし何かが変わったとしたら、明日のことを考えなくなったということだ。
 きょう有るのみ。

                                                                                      ドラマ「帽子」より


今朝の「めざましテレビ」(フジテレビ)に、黒木メイサさんが出演していました。
若くて美しく才能に溢れていて、何より背筋が伸びていてキリッとして見える姿勢が素敵だなと思える女優さんです。
インタビュアーの依頼で、彼女特有の目力をテレながらも見せていましたが、“最近命について考えるようになった”という話題になった時に、突然言葉がつまり涙を流していました。

彼女が「風のガーデン」(フジテレビ)で共演した緒形拳さんのことを思い出したのだろう、ということはすぐに察しがつきました。
落ち着いた後の、最近は家族間の殺人事件などが多いという話は、以前「ボクらの時代」(フジテレビ)で、脚本家の倉本聰さん、中井貴一さんとの鼎談でも出ていましたね。
あまりに簡単に人が殺されるので“朝、テレビを点けるのが怖い”と、その時も涙を流していました。
とても繊細な神経の持ち主なのですね。
放送はありませんでしたが、その後のインタビューの内容は緒形さんの話に終始していたようです。

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2009.03.31

映画と一緒だった頃 「ニュー・シネマ・パラダイス」


・人生は映画とは違う。人生はもっと困難なものだ。

                                                          映画「ニュー・シネマ・パラダイス」より

 

ニュー・シネマ・パラダイス」(1989年・イタリア映画)は、ジュゼッペ・トルナトーレ監督、フィリップ・ノワレジャック・ペラン、そして少年トト役が可愛らしかったサルヴァトーレ・カシオが出演した映画です。
イタリアのシチリアを舞台に、中年男性が少年時代に映写技師と映画を通して心を通わせていった日々を回想する、感傷と郷愁、映画への愛に満ちあふれた作品です。

たまたま、“この映画が面白くないのはどうしてか?”という質問に答える、というかたちの掲示板が目に留まりました。
映画に限らずどんな対象でも、みんながみんな同じ感情を持つことは有り得ませんが、質問の内容に興味を持って読ませてもらいました。
さすがに“これはコメディー?”とか“キスシーンのフィルムを集めたのは変態”という感想には、回答者たちはやんわりと否定していましたが・・・。
回答者がそれぞれの解釈や感想を語りながら、全員が感動したことを書いていてちょっと嬉しかったですね。

私が観たのは劇場で最初に公開されたもので、完全オリジナル版(2002年)ではありません。
劇場公開版と完全オリジナル版では、編集により扱われている主題が大きく違っているという噂を聴いていましたので、いまだに持っているビデオを観るのをためらっています。
ラストシーン、切り取ったキスシーンをつないだフィルムのシーンには感動し、涙しましたから・・・。
そこへ行く過程が違っていたら、同じように感動できるのだろうか、と思ってしまって・・・。



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2009.03.27

アメリカ人の古典落語 「我が家の楽園」


・金なんていくらあっても天国までは持って行けやしないよ

                                                                       映画「我が家の楽園」より


今のこの状況で何ということを、と言われそうですが、逆にこんな時代だからこそと選んでみました。

我が家の楽園」(1938年)は、人情喜劇が得意なフランク・キャプラ監督の作品の中でも、一番好きな作品です。
ちなみに、この作品はアカデミー賞の作品賞・監督賞を受賞しています。
ジェームス・スチュアートジーン・アーサーが恋人同士、それぞれの父親で大金持ちの実業家をエドワード・アーノルド、貧しいけれども自由人をライオネル・バリモアが演じています。
土地を買い占めるために立ち退きを要求している側と、される側との対立の中で、人とのふれあいや生き方が温かくさりげなく描かれていきます。

ひとつの家の中に、家族も他人も入り乱れて住んでいて、それぞれが好きなことを好きなようにして暮らしています。
若い二人だけが、まともに見えるというおかしみがありますね。
ひとりひとりが余りに自由で突飛で、面食らう光景が繰り広げられていますが、これはいったい何だろうと思わさせるほどに温かい空気があります。
これだけ、楽天的で楽しく生きられたらどんなにいいだろう、と思いますね。



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