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2009.09.30

同じ時間が流れている 「クマよ」星野道夫

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     きがついたんだ

     おれたちに

     同じ時間が

     流れていることに

                                                                 星野道夫「クマよ」より

 

  クマよ

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柳田邦男さんの著書「言葉の力、生きる力」で紹介されている、星野道夫さんの言葉です。

星野さんはアラスカに住む動物写真家でしたが、カムチャツカでヒグマに襲われて亡くなったことはよく知られていることと思います。

クマよ」は、大自然の中でとらえた感動的なクマの写真と、添えられた詩のような短い文章とで構成されています。

空からの超ロングショットでとらえられた見開き2ページに広がる写真には、広大な雪氷原のど真ん中に、芥子粒のような母グマと子グマ三頭が一列になって川に向かっている姿が写っています。

それに添えられたのが上の言葉。

 

言葉の力、生きる力
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2009.08.26

年齢を括弧に入れる。 「ココロの止まり木」河合隼雄

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年齢を括弧に入れる、というのは、年齢を忘れているわけではないが、とも

かくそれはそれとしてやってみようというのである。

年齢を括弧に入れて、時にははずしてみたり、括弧の囲みを強くしたり、弱

くしたりすることで、人生はだいぶ豊かになる。

 

                                                                    河合隼雄「ココロの止まり木」より

 

 

ある程度人生がわかるような年齢になると、気分が安定するかと思ったものの実際は逆のような気がします。

特に持病などがあると・・・。

ちょっと体調が悪いだけで、安静にした方が良いのか、逆に運動をして乗り越えた方が良いのか、といちいち迷うことが多いものです。

その上に、何かをする度に自分の年齢と世間の状況との付け合せに気持ちがいってしまいます。

自分の身体に聞くのが一番なはずなのに、自信が無いんですね。

 

常に意識の中にある年齢。

忘れるわけにいかないので、せめて括弧に入れて前向きに行きたいもの・・・。

 

  ココロの止まり木  

    河合隼雄のカウンセリング教室

 

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2009.06.02

まっすぐな道を歩けば・・・種田山頭火

まっすぐな道でさみしい

どうしようもない私が歩いている

                                                                                    種田山頭火

 

この二つの句は、何かにつけて自然に出てくる句です。

あらたまって俳句という感じはしないですからね。

種田山頭火を知って、この句を知った時には衝撃的でした。

それ以来、自由律の句が好きになりました。

型にはめられたり、はまったりが嫌なものですから・・・。

まあ、こちらはただのわがままなだけですが・・・。

  << 山頭火のぐうたら日記

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話は突然変わりますが、

近くに仙台市の大規模な再開発地域があります。

数年前に住民が去り、住宅も撤去されて、今は広大な空き地になっています。

不況のせいか、新しい建物はひとつのマンションと会社や店が数件だけで、

その後は時間が止まったようになっています。

そういえば、“20?億で売却”なんていう看板がありましたが・・・。

つい、支払い方法はどうするんだろう、などとバカな想像をしたりしたものです。

空き地は一面の枯れ草の時期を過ぎて、天気の良い日はクローバーの臭いがムッとするような緑に覆われています。

sinkansentosaku 

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2009.04.23

コミックは苦手なはずなのに 「人間交差点」


「今日の昼、何を食べた?(中略)一日一日のことをちゃんと覚えている、これが人生です。生きるというのは、覚えていることが静かに積み重なっていくことなんですよ・・・」

                                                        コミック「人間交差点」 “日々”より

「おまえ、生きてて楽しいか?人生は面白いんだぞ。とてつもなく楽しいんだ。そう思ったことがあるか?」

「お互いに生きてる時間が違うんだから、わかり合えないよ」

「俺はいつもたった今のことしか考えられない馬鹿野郎で、おまえは将来しか考えられない利口者だ。だけど、最後の帳尻は同じだ。お互いにいつかはくたばる。同じ“なれの果て”になるってわけだ」

                                                                   同   “なれの果て”より


先の言葉が、コミック「人間交差点」(原作・矢島正雄、作画・弘兼憲史)のどのような内容で語られたのか、まったく覚えていません。

次は、東南アジアを訪れたエリート社員が、現地の人の間で汗を流して働き暮らしている友人に逢った際の会話です。

彼は、真逆な生き方をしている友人に対して、優越感や軽蔑の気持ちがありました。

ラストで、彼はいつも車の中からしか眺めていなかった外に出てみます。(曖昧な記憶ですが・・・)


気分転換に読んだつもりが、いつもその気分がもっと重くなってしまうのが「人間交差点」でしたね。



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2009.04.13

あわれ花びらながれ 桜の季節に

 

あわれ花びらながれ
をみなごに花びらながれ
をみなごしめやかに語らひあゆみ
うららかの跫音空にながれ
をりふしに瞳をあげて
翳りなきみ寺の春をすぎゆくなり

                                                                        三好達治 「甃のうへ」より



こちら仙台でもが満開になりました。
まもなくその桜も散る時期になるわけですが、その桜を眺めるたびにこの詩がリフレインすることになります。

昔、京都が好きで一人旅をしましたが、当時覚えた詩を毎年桜の散る時期には必ず思い出していますが、今はある映像とともに思い出したりしています。

何年か前のこの季節に、NHKのニュースの中である特集がありました。
今は、綺麗な中年女性となっている京都の女性3人。
彼女たちが18歳の時から30年、桜の花をバックに写真を撮り続けてきたという話題でした。
中心になっている女性は見るからに京おんなと思わせられる楚々とした綺麗な女性。
18歳の着物姿での白黒の写真、赤ちゃんを抱いて又家族が加わっての写真、そしていつの間にかカラー写真となっていきます。
背景にはいつも満開の桜が咲き誇っていて、彼女たちの歴史が刻まれている写真です。
娘さんが彼女たちの出発点の18歳になったということで、一緒に撮影するための着物選びを親子でしていました。
“いのちを繋いでいく”というようなコメントをしていた彼女は、歳を重ねてもというか歳を重ねて美しくなったのだと思わせるほどに、たおやかな京おんなそのものに見える人でした。



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